カラタネオガタマが植え痛みしました

20日替えにカラタネオガタマの高さ2メートルを28本出荷しましたが、それが植え痛みして17本入れ替えしてくれとの依頼がありました。

植え傷みとは、植え付けや移植をしたときにその樹木・植物に起こる傷みや障害のことです。
一時的に生育が止まったり、葉が落ちたり、ひどくなると枯れてしまうこともあります。
植え替えのときに鉢にするため根が切られるなどして水を十分に吸い上げることができないのに、葉から水分が蒸散して水分が不足するために起こることが多いです。
休眠期などの植え傷みの少ない時期に移植を行ったり、蒸散を防ぐため葉を少なくしてあげると、防ぐことが可能です。

カラタネオガタマは、いい香りがして私は非常に好きな木ですが、非常に植え痛みする木です。
現場で植える際に強く枝抜きしていただくといいのですが、ホテルの目隠しに使用するためにあまり枝を切れなかったのでしょう。
今度は少し大きめに鉢をとって、再度こちらでしっかりと根巻きをして、直ぐに枝抜きをしました。

カラタネオガタマはトウオガタマとも呼ばれます。どちらも「中国から来たオガタマノキ(招霊の木)」という意味です。オガタマノキは日本原産の高木で、カラタネオガタマとは近いですが別種です。
多分五月ごろに花が咲いたと思います。そして、バナナのいい香りがしてきます。
その花の香りから、英名で「banana tree(バナナ・ツリー)」と呼ばれます。中国では「含笑花」と呼ばれます。由来はよくわかりませんが、「花が含み笑いをしているような姿に見える」「甘い香りに思わず笑顔になる」などから付けられたのかもしれませんね。

最後に枝を絞ってさあ出荷です。

着いた現場から電話があり、前回と違い生き生きと元気にしているそうです。